乗客乗員520人が死亡した日航ジャンボ機墜落事故から8月で38年となるのを前に、群馬県藤岡市立美九里東小の児童30人が20日、現場となった「御巣鷹の尾根」(同県上野村)への慰霊登山で使われるつえ50本に、空の安全を願うメッセージを書き込んだ。
つえは、藤岡市の本多一助さん(82)が「山に登る人の助けになれば」と1992年から毎年作り続けている。孫が同校に通っていたことがきっかけで児童のメッセージ記入が始まった。作業を見守った本多さんは「一生懸命書いてくれて胸がいっぱいになる」と語った。
6年の新井駿介君(11)は「二度とこの空に飛行機事故が起こりませんように」と願いを込めた。