あのクロアチア戦から20日でピッタリ25周年!日本代表、今こそ見るべき「W杯の炎ユニフォーム」

日本代表は20日に「キリンチャレンジカップ2023」でペルー代表と対戦する。

実はこの日は、日本が初出場を果たした1998年フランスワールドカップのクロアチア戦からピッタリ25周年という節目だ。

1998年6月20日。FCナントの本拠地「スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール」にて行われたフランスW杯グループステージ第2節で、日本はクロアチアと対戦。ダヴォール・シュケルの1点に泣いた日本が0-1で敗れている。

そこで、奇しくも同じ日に日本代表戦が行われる25周年のタイミングに、“炎のデザイン”で知られる当時の日本代表ユニフォームを改めて振り返ってみたい。

日本代表 1998 ホーム

日本代表 Asics 1998 ホーム ユニフォーム

「炎のユニ」で知られるこのデザイン。不動明王が背負う炎「迦楼羅炎(かるらえん)」をモチーフにした柄を両袖に描き、シャツ全体にも透かしで炎をプリントする。

この個性的で“強すぎる”デザインは好みが分かれるところとなったが、日本代表にとっての記念碑的なユニであることに異論は無いだろう。

記念すべき初のW杯で日本代表が着用したのはAsics製のユニフォームで、ここまで唯一の「非adidasW杯ユニ」となっている。

この時代はまだadidasとの一社契約が始まる前で、adidas、Puma、Asicsの3社が基本デザインを共用し、持ち回りでサプライヤーを担当。各年代のチームごとにサプライヤーが異なるという複雑な方式だった。

ちなみに基本デザインは同じであっても、襟など細かな部分はサプライヤーによってデザインが若干異なる。

グループステージでは6月14日にアルゼンチンと、26日にジャマイカとそれぞれ対戦。結果は3戦全敗で大会を後にしている。ブルーのパンツを着用したクロアチア戦のみ、シャツからソックスまで全身オールブルーの組み合わせとなった。

日本代表 1998 GK

日本代表 Asics 1998 GK ユニフォーム

炎ユニと言えば忘れてはならないのがGKユニフォーム。全身に燃えさかる炎をデザインが強烈なインパクトを放つこのキットは海外でも話題となり、現在でも古着ユニが高額で取引されている。

当時の正GKは炎の守護神と呼ばれた川口能活(現ジュビロ磐田GKコーチ)。グローブもAsics製だが、よく見ると人差し指部分に“YOSHIKATSU”のネーム入り!

なお、1997年のW杯アジア予選ではadidas製の炎ユニを着用し、延長戦の末にイランを撃破して初のW杯出場を決めた“ジョホールバルの歓喜”でも使われた。

2017年にはW杯出場決定20周年として袖に炎をあしらった特別ユニで“復刻”されている。

もし可能であれば20日のペルー戦は25周年のサプライズでこのユニを着てほしいところだが、その可能性はほぼゼロだろう。

レアで懐かしいユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!

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