中国、独に関係格上げ訴え 米欧にくさび、経済で連携

20日、ベルリンで開かれたドイツと中国の政府間協議で、記念撮影に応じる首相や閣僚ら(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】中国の李強首相は20日、ドイツのショルツ首相とベルリンで政府間協議を開き、両国関係を「さらに高いレベルに引き上げたい」と訴えた。協議後の共同記者会見で明らかにした。安全保障や経済で対中圧力を強める米欧の結束にくさびを打つ狙いだ。李氏はこの後、フランスも訪問する。

 ドイツは中国の覇権主義的な動きを警戒する一方、経済面で緊密な関係を維持。政府間協議では経済や気候変動対策などで連携強化を図る方針を確認した。

 ショルツ氏は会見で、中国がロシアのウクライナ侵攻で仲介に意欲を示していることを踏まえ「中国政府にロシアへの影響力を一層行使するよう求めた」と述べた。

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