全国会長に山本県議会議長 都道府県議長会

就任会見に臨む山本氏=東京・都道府県会館

 全国都道府県議会議長会の臨時総会は20日、東京・平河町の都道府県会館で開かれ、役員改選で第74代となる新会長に山本徹富山県議会議長(53)=高岡市扇町1丁目=を選任した。山本氏は「地方の願いや思い、現場の声を国に届けるのが一番の仕事。議長の皆さんとともに地方の声を届けたい」と語った。任期は2年間となる。

 富山県から選出されるのは2人目で、上田信雅氏(第57代、2004~05年)以来、19年ぶりとなる。

 山本氏は就任あいさつで、少子化対策が大きなテーマになるとし「中長期的に対策を進めるための安定財源、地方財源の確保、東京一極集中の是正を合わせて進めることが重要だ」と訴えた。

 臨時総会に先立ち、役員選考委員会が開かれ、全会一致で山本氏を会長に選んだ。山本氏は高岡市選挙区選出の6期で、5月に県議会議長に就任した。臨時総会では新役員を承認し、5委員会の正副委員長を選任した。

 全国都道府県議会議長会は、全国知事会などと並び地方6団体の一つに数えられ、国に対して政策提言や要望活動などを行う。今年は創立100周年となる。

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