ルカク2発のベルギーがエストニア撃破! オーストリアがスウェーデン撃破で首位キープ《ユーロ2024予選》

[写真:Getty Images]

ユーロ2024予選グループF第4節、エストニア代表vsベルギー代表が20日に行われ、アウェイのベルギーが0-3で勝利した。

ここまで1勝1分けでグループ2位に位置するベルギーは、1分け1敗で4位に位置するエストニア相手に2試合ぶりの白星を目指した。テデスコ監督は1-1のドローに終わった17日のオーストリア代表戦から先発5人を変更。GKがクルトワからセルスに変更されたほか、重鎮ヴェルトンゲンにブランクスやトレゾールといった若手を起用。[4-3-3]の3トップにはバカヨコ、ルカク、カラスコが並んだ。

立ち上がりからアグレッシブなエストニアの攻勢に晒されてリズムを掴めないベルギー。ピンチこそないものの、自陣深くまで侵攻される状況が続く。

それでも、17分には自陣深くからの高速カウンターによってカラスコのスルーパスに反応したルカクがボックス内に侵入。だが、やや焦って放った左足シュートはGK正面を突いた。

以降はボールの主導権こそ握ったベルギーだが、決定機はおろかなかなかフィニッシュまで持ち込めず。完全に攻撃が停滞する。しかし、焦れずに0-0の状況を維持すると、前半終了間際に頼れるエースストライカーが決定的な仕事を果たす。

まずは37分、右に流れたブランクスからのクロスにゴール前で反応したルカクが相手DFと交錯しながらもワンタッチでコースを変えて待望の先制点をもたらす。さらに、直後の40分には左サイドのスペースへ抜け出したテアテからの正確なグラウンダーのクロスをゴール前で再びワンタッチで合わせ、瞬く間にリードを2点に広げた。

全体の内容では五分はおろかやや劣勢を強いられたが、エースの決定力によってベルギーが2点リードで試合を折り返した。

後半は集中した入りを見せたベルギーは押し込む形に。立ち上がりにはバカヨコの折り返しからトレゾール、セットプレーの二次攻撃からカスターニュとボックス内で続けて足を振っていく。

その後、テデスコ監督は57分に3枚替えを敢行。ブランクスとトレゾール、ヴェルトンゲンに代えてマンガラ、ドク、アル・ダヒルを投入。この交代で[4-2-3-1]に並びを変えて、カラスコがトップ下、ドクが左ウイングに入った。

この交代によって試合を決める3点目を奪いたいベルギーだったが、後半もエストニアの粘り強い守備に苦戦。時間の経過とともに攻撃が手詰まりに。69分にはハットトリックが懸かっていたルカクを下げ、バチュアイをピッチに送り出した。

その後、途中投入のバチュアイに一度見せ場が訪れたものの、3点目が遠いベルギーだったが、割り切って時計を進めていく。すると、最後の最後に待望の3点目が生まれる。

90分、中盤中央のカラスコからの絶妙なスルーパスに抜け出したバカヨコがDFに囲まれながらも巧みなステップワークでボックス中央に持ち込んで左足の正確なシュートを左隅へ流し込み、代表初スタメンで初ゴールを挙げた。

そして、相手の反撃を冷静に凌ぎ切ったベルギーが敵地で3-0の勝利を収めた。

また、同日行われたグループF第4節のもう一試合、オーストリア代表vsスウェーデン代表は、ホームのオーストリアが2-0で勝利した。

ここまで2勝1分けでグループ首位に立つオーストリアと、1勝1敗で3位に位置するスウェーデンによる一戦。

試合はホームのオーストリアが優勢に試合を進めたものの、スウェーデンの堅守を前に最後のところだけがうまくいかない。しかし、後半終盤の81分に波状攻撃からグリリッチュの強烈なミドルシュートのこぼれ球をバウムガルトナーが冷静に押し込んで先制に成功する。

さらに、試合終了間際の89分にはグレゴリッチュの強烈なシュートのこぼれ球に再び反応したバウムガルトナーのヘディングシュートが決まり、オーストリアが2-0で快勝。暫定ながら首位キープに成功した。

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