悔しさ糧に成長、バドミントン全国大会へ 加古川・神野小6年の栗田君、コロナ中止や予選敗退を経験

バドミントンの全国大会出場を決めた神野小6年の栗田蓮君=三木市福井

 加古川市立神野小学校6年栗田蓮君(12)=Kシャトル所属=が「第24回ダイハツ全国小学生ABCバドミントン大会」(8月11日開幕、高松市総合体育館)に出場する。2019年に男子Cグループ(小学1、2年)で出場後、新型コロナ禍で大会が2年連続中止に。22年は県2次予選会で惜敗し、悔しい思いをした。小学校では最後の大会に「全ての思いをぶつける」と練習に熱が入る。(増井哲夫)

 中学・高校とバドミントン部だった父駿さん(35)の影響もあり、小学校入学後に兵庫県三木市のクラブチームで習い始めた。1年で出場した18年の県予選会は1回戦で敗退。「勝ちたい」という意欲が芽生え、練習を重ねて実力をつけた。19年4月のABC大会県1次予選会では3位。それでも「1位になりたい」と猛練習し、2次予選会で優勝し、全国大会に出場した。

 20、21年はコロナ禍で大会が中止となり、小5で臨んだ22年の県2次予選会。1学年上の相手に1ゲームを先取したが、「気合が空回りしてしまった」といい、2ゲームを連取され逆転負けを喫した。

 最終学年で迎えた今回。「ミスをしない」「拾ってつなぐ」とレシーブ面を重視し、技術を磨いた。今年5月20日、地元加古川市の日岡山公園体育館で行われた県2次予選会は、決勝を含め3試合全て2-0でストレート勝ちし、全国切符を手にした。

 今はクラブを引き継いだ駿さんの元で1日3時間の練習に汗を流す。「とにかくまじめで、理解力があり、今後の成長が楽しみ」と語る駿さん。栗田君は「全国大会では練習の成果を発揮できるよう、1プレー1プレーに集中し、一つでも多く勝ちたい」と抱負を語った。

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