クリーンピーチを使ったクラフトビール 豊後大野市の道の駅きよかわで販売【大分県】

地元特産のクリーンピーチを使って醸造したクラフトビール「桃エール」
クラフトビール「桃エール」

 【豊後大野】道の駅きよかわを運営する清川ふるさと物産館夢市場(豊後大野市清川町砂田・三浦俊荘社長)は、地元のクリーンピーチを使ったクラフトビール「桃エール」を商品化した。2021年度に商標登録した特産品で新たな看板商品を作り、地域活性化につなげる狙い。フルーティーで飲みやすい商品に仕上がっているという。

 国東市武蔵町でオリジナルのクラフトビール製造を手がける「ブリューテンダー」に依頼。今年2月から試作を繰り返し、完成させた。

 ベースには大麦と小麦を同じ割合で使う白ビールを選択。クリーンピーチのジュレを一緒に混ぜて発酵させる。ブリューテンダーの南暁副代表(44)によると、「白ビールのうまみの後、桃の香りが口いっぱいに広がる。カクテルに近い味わい」という。

 クリーンピーチは清川名産で、1980年に旧清川村の指導で栽培を始めた。ユスラウメの台木に桃を接ぎ木する方法を採用。木が大きくなりにくく、実の糖度が高くなる特徴がある。

 最盛期には生産者約150人が計10ヘクタールほどで栽培。高齢化などにより現在は11人、3ヘクタールにそれぞれ減少している。三浦社長(70)は「桃エールが売れれば、農業振興や地域活性化の起爆剤になる。多くの人に飲んでもらいたい」と話した。

 330ミリリットル入りで税込み730円。販売は同道の駅で。問い合わせは清川ふるさと物産館夢市場(0974.35.2117)。

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