「ポケットパーク」佐賀市が試験設置 アリーナ客向け休憩スポット

サンライズストリートに設置されたポケットパーク。キッチンカーや冷房付きのトレーラーハウス(左奥)が用意された=佐賀市神野東

 佐賀市は17、18の両日、SAGAアリーナでの大型ライブイベントに合わせ、JR佐賀駅と会場を結ぶ「サンライズストリート」に整備を予定する休憩場所「ポケットパーク」を試験的に設置した。佐賀駅周辺のにぎわい創出効果を検証し、結果を今後の整備、運営に生かす。

 佐賀駅などからロックユニット「B’z」のライブ会場まで歩いて向かう観客をターゲットに、パーク設置が市街地のにぎわいにつながるかを検証した。同市神野東の整備予定地約260平方メートルに、移動可能な冷房付きのトレーラーハウスや、パラソル付きのテーブルなどを設置。クレープやお好み焼きを販売するキッチンカー3台が出店した。

 17日は午後1時ごろから、市職員らが歩行者に「休憩していきませんか」と呼びかけ、街なかで使えるクーポン券を配布した。東京都から訪れた宇田誉伸さん(41)は、「この辺りのお店を知らず、行く途中になにかあればと思って歩いてきた。ここで昼食を買うことができて助かった」と話した。

 市佐賀駅周辺整備室によると、2日間で187人が訪れた。西洋徳室長は「足早に通り過ぎて行く人が多かった。パークがあると認識しやすくしたり、事前の告知をしたりする工夫が必要と感じた」と振り返った。

 市はほかにも、交流施設として鏑てき流りゅう神社横の建物(延べ床面積84平方メートル)と、交流スペースとして佐賀商業高の正門前(約50平方メートル)を整備する予定で、本年度中の完成を目指している。トレーラーハウスなどは7月17日まで佐賀駅前交流広場に設置し、実証実験を続ける。(草野杏実)

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