結核検診で誤徴収 大村市 昨年度、5135人から計約80万円

 長崎県大村市は20日、本来なら公費負担となる65歳以上の結核検診の費用について、誤って市民から徴収していたと発表した。昨年度だけで5135人から計約80万円を誤徴収しており、今後返金する方針。
 市国保けんこう課によると、65歳以上の結核検診費は自治体が負担することになっている。ところが、結核検診は肺がん検診で撮影した胸部エックス線画像を使って行うため、同市では肺がん検診の自己負担金(150~450円)を徴収していた。
 今月、国が「がん検診と同時に実施しても費用は徴収しない」という通知を出し、誤徴収が発覚。過去にさかのぼって全容を調査し、おわびして誤徴収分を返金するという。また、検診を実施する機関に対し直ちに情報共有し、再発を防ぐとしている。

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