22歳バースデーの誓い 39℃高熱から復帰の笹生優花「メジャーでしっかり」

突然コースに響いたバースデーソングに笑顔(撮影/中野義昌)

◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(20日)◇バルタスロールGC(ニュージャージー州)◇6621yd(パー71)

笹生優花がプロアマを回っていると、すれ違った別の組のパジャレー・アナナルカルン(タイ)が帯同キャディと一緒にバースデーソングを歌い始めた。この日は22歳の誕生日。気心の知れたツアー仲間からの粋な“プレゼント”に照れながら感謝した。

直近の試合から替えたマレット型パターは継続(撮影/中野義昌)

「ことしのはじめと変わらず、メジャーでしっかり戦えるように」。年をひとつ重ねても、見据える目標は変わらない。今大会のニュージャージー州バルタスロールGC、さらに2週後の「全米女子オープン」が行われるカリフォルニア州ペブルビーチGLも、トーナメントウィークの前に足を運んで2日ずつラウンドするほど、ビッグタイトルへの思い入れは強い。

2週前の「ショップライトLPGAクラシック」は、初日スタート前に体調不良のため出場を取りやめた。39℃近い高熱が出て、拠点のテキサス州ダラスに戻った前週も練習はできず、休養に専念した。「(休んでいたときも)食欲はメッチャありました。もう元気です、大丈夫」と復帰戦に不安は感じさせない。

アイアンも3週前にマッスルバックに変更(撮影/中野義昌)

距離のあるメジャーセッティングだが、ラフへの突き抜けやバンカーを警戒すれば、自慢の1Wを握れるのは「半分くらい」。2019年の秋からのコース改修で大きくなったグリーンも「デカいけど、(狙いどころは)小さいホールも多い」と警戒を強める。「やることをしっかりやって、楽しんで頑張りたい」。気合十分のはずのメジャーでも、いつも通りの意気込みを口にした。(ニュージャージー州スプリングフィールド/亀山泰宏)

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