米首都で省エネ技術PR ダイキン、コロナも追い風

米ワシントンに造られたダイキン工業の展示施設=9日(共同)

 【ワシントン共同】ダイキン工業は20日までに、自社の空調機器などを常設展示し、省エネ技術の高さを紹介する施設を米首都ワシントンに造った。米国では新型コロナウイルス禍を契機に自宅で長時間仕事をする人が増え、自室の空調への関心が上昇。バイデン政権も脱炭素社会化の旗を振っており、同社は「米空調部門の省エネを進める好機」と意気込む。

 ホワイトハウス近隣に新設した。各国企業の事務所がひしめくワシントンでも技術展示場は珍しく、話題を呼びそうだ。

 米政府や環境非政府組織(NGO)、業界団体の関係者らを定期的に招くほか、ライバルである同業他社にも足を運んでもらい、省エネ技術の普及を皆で盛り上げる場とすることを目指している。22日には現地でお披露目会を開く。

 展示スペースには機器の大きさや騒音、エネルギー効率などを体感できるよう複数の製品を陳列。寒冷地でも問題なく動くことを知ってもらおうと、氷点下のガラスケース内で室外機を作動させるコーナーも設けた。

ダイキン工業の技術を紹介する社員=9日、米ワシントン(共同)

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