国会閉幕、法案成立率97% 入管、防衛財源巡り対立

衆院本会議に臨む岸田首相。左は高市経済安保相=21日午後

 第211通常国会は21日、衆参両院での閉会手続きを経て閉幕した。昨年の臨時国会から継続審議となっていた1本を含む政府提出法案61本のうち59本が成立。成立率は97%だった。与野党は外国人の収容・送還のルールを見直す改正入管難民法や、防衛費増額の財源確保特別措置法の審議で激しく対立。終盤にはマイナンバーを巡るトラブルが続出し、その対応が秋の臨時国会に向けた主要な争点となりそうだ。

 自民党の高木毅、立憲民主党の安住淳両国対委員長は国会内で会談し、マイナ問題に関する閉会中審査を開くことで合意した。7月上旬までに開催する方向で具体的な時期や形式を調整する。

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