「保育園留学」という取り組みをご存じだろうか。親子が地方で短期間滞在しながら、その地元の保育園に子供を預けるというもので注目を集めている。
静岡県東伊豆町では伊豆地域で初めて受け入れを開始した。
東伊豆町稲取にある「東伊豆認定こども園」
町で唯一のこども園で「保育園留学」の受け入れが始まった。
「保育園留学」とは大都市圏などに住む親子が1週間から3週間、地方に滞在しながら子どもを滞在先の保育園に預けるという取り組み。
東伊豆町では空き家を改装した滞在施設も用意して、受け入れ態勢を整えた。今回1週間“留学”するのは、都内に住む40代の父親と4歳の男の子の親子で、都内に残る家族は週末に合流する予定だという。
保育園留学のメリットについて、全国でこの取り組みを展開する都内の企業は。
(キッチハイク 福田将人さん)
「地域にとっては(子育て家族が)長めに滞在することで長い縁が始まる。家族にとっては子どもをのびのびとした環境で育てられ、リモートワークもできて子育てもできるという選択肢となる」
一方、受け入れを始めたこども園側は。
(東伊豆認定こども園 鈴木匠 園長)
「新しい風が入ることで園の子どもたちも成長している。来てくれた子も、園の子どもたちも、刺激をすごく受けているので、良い活動だと思う」
東伊豆町では“保育園留学”をきっかけに、交流人口の増加や移住の促進などの効果を期待しているということだ。