6月20日、静岡県富士市の住宅で起きた車上荒らしの一部始終を防犯カメラが捉えていた。犯行時間はわずか1分。被害にあった男性が静岡第一テレビの取材に応じた。
こちらは20日午前4時半ごろ、富士市の住宅に設置された防犯カメラの映像。若い男とみられる2人組が車に近づく。指紋がつかないよう警戒しているのか、袖口から手を出さず、ドアが開くのを確認して助手席側に回り込んだ。そして、黒い財布をとって現場から逃走したのだ。
事件があったのは富士市の一般住宅の駐車場。車上荒らしの被害にあった車は警察が指紋を採取した跡がまだ残っていた。
(被害者の男性)
「指紋がつかないように車を開けて…腹立たしい」
被害者の男性は被害の経験が防犯につながればと私たちの取材に応じてくれた。
(被害者の男性)
「スケボーを持った2人組。車が開くのを確認している。ここで笑っている」
手にスケートボードを持ち一直線に車に近づく2人組。車のドアが開くのを確認し助手席側に回り込む。途中、防犯カメラに気付いたようだが犯行をやめない。
犯行時間はわずか1分。盗まれた財布には現金9万円などが入っていた。
(被害者の男性)
「自分の不注意で前日に鍵をかけるのを忘れていた。朝、車が開いているなと思い嫌な予感がした。財布を確認したところ、なくなっていた」
財布だけを狙った犯行なのだろうか、車の中は荒らされた形跡がなかったという。
(被害者の男性)
「妻の車も隣にあるが真っ先に私の車に近づいてきた。鍵が開いてるか確認して、すぐ盗っていった。いろいろなところを転々と見ているのではないか」
この男性は数年前に車が盗まれる被害にあったことから、自宅に防犯カメラを設置していた。
(被害者の男性)
「財布にはクレジットカードや免許証が入っていた。娘が描いた『パパお仕事頑張ってね』という似顔絵も入っていた。買えないもの、本当に腹立たしい」
防犯カメラに気付いた上での大胆な犯行。警察は被害者から被害届を受理し、窃盗の疑いで捜査している。