横須賀市長の発言は「女性蔑視」、市民抗議受け謝罪 「女性のDNAの中に常に虐げられた歴史がある」

記者会見で謝罪する上地克明横須賀市長=21日、市役所

 上地克明・神奈川県横須賀市長が8日の市議会本会議で「女性のDNAの中に常に虐げられた歴史がある」と発言したことに対し、市民有志らが21日、「発言は女性蔑視だ」として撤回と謝罪を求める1367人分の署名を市役所に提出した。上地市長は会見を開き、「不適切で配慮を欠いた表現だった」と謝罪した。

 上地市長は市議会の一般質問で「女性に選ばれる街」について聞かれ、「女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって、その怨念、無念さがたぶん、今の社会を構成している」と話した。

 「だからこそ反動形成で男女共同参画社会という話が出ていて、『女性が』『女性が』という声が思い切り出る」と続け、差別のない社会実現を目指す考えを示していた。

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