「新幹線で通勤」補助 小松市、県内で初実施へ

 小松市は、来年春の北陸新幹線の小松開業に合わせ、小松駅から通勤通学する若者を対象に新幹線定期券の購入費用を補助する。実施されれば石川県内で初の試みで、子育て世代の転入増加と定住促進を狙う。今後、対象区間や補助割合など内容を詰める。

 21日の小松市議会6月定例会の一般質問で、宮橋勝栄市長が、補助制度導入の方針を示し「より有効に使っていただけるような制度設計にしていきたい」と述べた。南藤陽一氏(会派自民)に対する答弁。

 新幹線敦賀延伸によって、北陸三県の沿線が小松から片道1時間以内の通勤圏となる。市は、他地域からの子育て世代の移住促進を念頭に、補助制度の設計を進める。大学進学などで小松を離れる若者が多いことから、通学環境を整えることで人口流出を防ぐ。

 北陸新幹線定期券の購入補助制度は現在、高岡市が通勤者向けに導入している。北陸電力は富山、石川両県に住む社員に補助している。

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