クライミングで高所作業研修 北陸電気工事

スポーツクライミングで高所作業訓練に当たる新入社員=南砺市立野原東の桜ヶ池クライミングセンター

  ●新入社員、南砺で

 北陸電気工事(富山市)は、送電線の鉄塔や電柱など高所で作業する新入社員の研修に、スポーツクライミングを取り入れている。南砺市立野原東の桜ケ池クライミングセンターで20日、同社外線送変電部の6人が高さ16メートルのクライミングウオールを登り、効率的な体の動かし方を学んだ。

 同社と、協力会社の平野電業(富山市)は2020年、南砺市からセンターを購入した。スポーツクライミング選手を、送配電工事に携わる人材として確保する狙い。センターを全面改修し、老若男女が楽しめる施設として運営するとともに、昨年から新入社員研修にも利用している。

 この日の研修には、スポーツクライミング経験のある平野電業の新入社員も加わった。参加者は楽しみながらウオールを登るだけでなく、普段の訓練ではできない落下を体験した。

 7月4日には、北陸電気工事配電部の39人がセンターで研修に取り組む。

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