福井市のシェアサイクル「ふくチャリ」6台壊される、走行不能も…植えたばかりの花も被害「悪意感じる」

泥よけカバーが曲がるなどの被害があった電動アシスト自転車=6月20日、福井県福井市内

 福井県福井市は6月20日、JR福井駅西口の市観光案内所付近に設置していたシェアサイクル「ふくチャリ」の電動アシスト自転車が壊される被害があったと発表した。走行不能な2台を含め計6台で、近くにあったプランターの花苗も踏まれたような跡が確認された。市が運営を委託する福井市シェアサイクル事業共同体などは、福井署に被害届を出す方針。

 福井市自転車利用推進課によると18日午前6時ごろ、同案内所付近にある貸し出しポートの自転車約10台が倒されているのを、ハピリンの警備員が見つけた。2台は後輪の泥よけカバーなどが破損し、他の4台にも傷が付くなどの被害があった。17日午後7時ごろまでは異常がないのを、同案内所の職員が確認している。

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 ふくチャリは、来春の北陸新幹線福井開業を見据え利便性向上を図ろうと3月から、アプリで予約・支払いができ、24時間利用可能とする運用を始めた。計60台が市内10カ所に設置してあり、どこでも乗降できる。同課の担当者は「多くの観光客に使ってもらおうと思っていたところ。とても残念」と話した。

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 ハピテラスを指定管理するまちづくり福井によると、プランターは1週間ほど前、ベゴニアに植え替えたばかりだった。踏みつけられたような跡に「悪意を感じる」と憤っていた。

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