牛の夏バテ防ぎます 兵庫の作業着店が考案

オオツキの冷感器具「モーっとクール」を首に巻いた牛=兵庫県養父市

 兵庫県丹波市の作業着店が、水にぬらしてマフラーのように牛の首に巻く冷感器具の販売を始めた。暑さに弱い牛の夏バテや熱中症を防ごうと考案。毎年のように猛暑対策に苦慮する畜産農家から問い合わせが相次いでいる。

 京都、兵庫両府県で作業着店を運営するオオツキが手がけるのは「モーっとクール」。素材は主にポリエステルで、中綿が水を吸収し、牛が首に巻くと冷たく感じるという。ポケット部分に氷や保冷剤を詰めることもできる。親牛用は6600円で幅20センチ、長さ130センチ。3300円の子牛用は幅12センチ、長さ75センチと一回り小さい。

 同社の大槻恵美さん(55)が2018年、作業着の営業で北海道の酪農家を訪問。「牛の寒さ対策を何とかできないか」と言われたことを契機に、牛用ブランド「ウシモ」の展開を始めた。電熱線入りの耐寒マフラーなどを販売してきた。

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