岩手県「お試し居住」拡充 県営住宅、移住者を対象に月額1万円

 岩手県は本年度、移住者を対象に月額1万円で県営住宅を貸し出す「お試し居住」を拡充した。昨年度は用意した30枠に全国から応募が相次ぎ、全てが埋まる好調ぶり。本年度は子育て世帯向けに10枠を追加する。家族連れの移住を促そうと、家庭事情に配慮して入居期間を最長6年間まで延長した。空き室を有効活用し、県内の定住人口拡大に弾みをつける。

 お試し居住は県外からの移住者が対象。冷蔵庫や洗濯機など家電一式のほか無料Wi-Fiも備えた住宅に入居できる。県公式フェイスブックでの情報発信が要件となる。

 入居期間は原則3カ月~1年間だが、子どもを産み育てる予定がある夫婦は最長3年間、18歳以下の子どもがいる世帯は最長6年間までとする10枠を新たに設けた。13市町にある52戸の中から選択可能で、随時募集している。

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