乳児遺体、土中から発見…妊娠妻が腹痛で出血、胎児おらず病院が通報 産科通い母子手帳あり 夫「埋めた」

河川敷に乳児遺体

 21日午前1時24分、消防からの転送で埼玉県警本部に、ベトナム人男性から「ベトナム人の妻が大変なことになっている」と通報があった。寄居署によると、妻は妊娠中だったが、胎児が不在だったことから、夫の供述を基に寄居町赤浜地内の荒川河川敷内を捜索し、性別不明の乳児の遺体を発見。乳児は生後間もないとみられ、同署は死体遺棄事件を視野に死因の特定を進めるとともに、ベトナム人夫婦から事情を聴いている。

 花園消防署によると、初めの消防への通報は同日午前0時28分。救急隊がベトナム人夫婦の自宅に駆け付けると、妻が「おなかが痛い」と話し、出血があったことから、県内の病院へ搬送。医師が妻が妊娠していたにもかかわらず、胎児がいなかった点を夫に確認すると、「埋めた」と話したため、警察へ通報した。

 妻は県内の産婦人科への通院歴があり母子手帳を持っていた。乳児は河川敷の土中に埋められていて、警察が同日午後2時25分ごろ発見した。

 現場は県道296号線に架かる花園橋から東へ約450メートル。

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