別府市の剣道場「玄武館」、55周年記念し居合道の稽古会【大分県】

演武をする参加者=別府市中須賀本町の「玄武館」
演武をする参加者
門下生や指導者28人が参加

 【別府】別府市中須賀本町の剣道場「玄武館」(高松右門館長)で18日、開館55周年を記念した居合道の稽古会があった。道場の歴史、伝統を次世代につなぐ契機にしようと企画し、門下生や指導者28人が集まった。

 同館にこれまで通った門下生は計約600人。現在は8歳から83歳の13人が、剣道や居合道を通して技と心の鍛錬に励んでいる。

 高松館長(83)が「少子化が進み剣道をする子どもが減る中、伝統文化の継承に取り組むことは私たちの使命」とあいさつし、同館の成り立ちなどを説明。その後、参加者が居合道や剣道の演武をした。

 1年半前に同館に通い始めた同市の公務員、山本真由美さん(48)は「小さい頃から興味があったので思い切って始めた。仕事のことを忘れて、無心になれる」。小学生の頃から剣道を続け、4年前に居合道も始めた副館長の会社員首藤行輝さん(43)=福岡市=は「両方やることで視野が広がり、自分の剣道が変わったと感じる」と、それぞれ日頃の稽古の手応えを話した。

 高松館長は「若い世代の後継者づくりを図る他、高齢者の健康増進にも寄与していきたい」と力を込めた。

 24日と来月22日にもそれぞれ剣道と少年剣道の稽古会を開く予定。

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