処理ミス290万円受けられず 市職員3人懲戒処分 千葉・大網白里市

大網白里市役所

 千葉県大網白里市は、市が受け取れるはずの国庫補助金290万を事務処理ミスで受けられなかったとして、昨年度に子育て支援課だった課長ら3人を減給や戒告の懲戒処分とした。市長、副市長も7月分の給料を10分の1減額する。

 処分は、同課長(56)、昨年度に同課副課長だった秘書広報課副課長(51)がいずれも減給10分の1(1カ月)で、子育て支援課の班長(51)が戒告。

 市総務課によると、国の物価高騰対策として低所得世帯の児童に1人当たり5万円を給付する昨年度の事業でミスが発生。昨年5月に県から市の国庫補助金交付の暫定額が1720万円と連絡を受け、市が対象児童数を計算したところ交付額は2010万円だった。今年2月までに県へ増額申請すれば差額の290万円が交付されたが、申請しなかったため受け取れなかった。差額分は市で補てんした。

 市長、副市長の給料を減額する条例案は20日の市議会定例会の最終日に可決。金坂昌典市長は「市職員の事務処理で市に不利益が生じ市民の信頼を損ない心よりおわびする。再発防止と信頼回復に全力で取り組む」とコメントした。

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