手錠でつなぎ炎天下のコンテナに監禁… 少年少女は死亡 32年前の事件のコンテナ 撤去作業始まる 瀬戸内海に浮かぶ小さな島

32年前、広島県三原市の小佐木島で少年少女2人が監禁され亡くなった事件…。監禁に使われ、事件の後、放置されたままだったコンテナの撤去作業が、22日朝から、始まっています。

米田健太郎 記者
「コンテナの解体作業が始まりました。自然豊かな閑静な島に作業の音が響いています」

三原市の小佐木島では、作業員9人が重機を使ってコンテナの撤去作業を始め、廃材をトラックに積み込むなどしています。

事件は32年前、小佐木島にあった民間の施設「風の子学園」で起きました。この施設は、非行のある子どもたちの矯正などを目的に運営されていましたが、当時の園長が、タバコを吸った罰として当時14歳の少年と16歳の少女を手錠でつなぎ、炎天下のコンテナに2日間にわたって監禁…。2人は死亡しました。

そのコンテナは事件の後も30年以上に渡って放置され、島民たちは撤去を要望していましたが、三原市によりますと、地権者が同意し撤去することを決めたということです。

コンテナの解体は22日夕方までに終わる予定で、来月中には全ての廃材などの運び出しも完了する見通しだということです。

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