「反対派だったけど…」WEリーグの髙田春奈チェア、女子W杯中継に向けたクラウドファウンディグ実施の理由「やって後悔したい」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

WEリーグのチェアを務める髙田春奈氏が、FIFA女子ワールドカップ(W杯)の放映に関する件で、自身の見解を語った。

なでしこジャパンが出場する女子W杯。7月にオーストラリアとニュージーランドの共催で開幕する。

12年前の2011年に行われたドイツ大会で世界一になったなでしこジャパンは、2015年には準優勝。しかし、2019年の前回大会はラウンド16で敗退していた。

再び世界に力を示したい中、日本国内では問題が。開幕を1カ月後に控える中、テレビ中継が決定していない。

国際サッカー連盟(FIFA)は、男女平等を推し進めるため、放映権も高騰。日本以外でも放映権を巡る問題が生まれていた。

そんな中、髙田は放映権が決まらないことを受けクラウドファウンディングを実施することを発表。是非を問う声が多くあがる中、改めてツイッターで自身の見解を述べている。

「女子サッカーW杯放映に関するクラファン、色んなご意見があるけれど、何かやっても何もやらなくても、反対は必ず起こるし、その件について一番考えてるのは当事者なので、ご意見は参考にしながらもあまりブレたくないと思っています」

「メディアの皆さんにはお伝えしましたが、今回の件については女子の価値を高めたいFIFAの言い分も、コンテンツとしての価値を測るメディアの判断も、両方理解できるからこそ、それらを少しでも近づけられたらという思いでの行動です」

「遅いというのもわかる、失敗するかもしれない。でも思い立ったときが一番早い時。やらないで後悔するよりはやって後悔したい」

「個人的にはクラブ経営をしていたときから、クラファンという手段は反対派だったし、それは今も変わらないんですけど」

「今回は女子サッカーへの周囲の思いが強かったことと、私達の置かれている立場が、自力で戦うには弱かったことからの決断でした。もちろん一人ではなく、みんなでの」

クラウドファウンディグという手法は元々反対派だったという髙田氏。それでも、女子サッカーに携わる身としては、何かをしなければいけないという思いからの決断だったという。

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