ファン・ダイク、批判に向き合った1年を振り返る 「かなり激しいシーズンを送った」「精神的にも多くのことを学んだ」

[写真:Getty Images]

リバプールのオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイクが厳しかった今季を振り返っている。イギリス『ミラー』が伝えた。

2021-22シーズンはイングランド史上初の4冠達成の可能性も視野に入れながら、FAカップとEFLカップ(カラバオカップ)という2つのタイトルを獲得したリバプール。プレミアリーグとチャンピオンズリーグ(CL)は惜しくも準優勝に終わったが、比較的成功と言えるシーズンを送った。

しかし、今季はケガ人の多さに悩まされ、一時は中位まで沈む苦しい時間を過ごした。終盤にはリーグ戦7連勝を飾るなど猛烈な追い上げを見せたが、4位以内まではあと一歩届かず、来季のCL出場権を逃している。

オランダ代表の一員としてUEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23ファイナルを戦っているファン・ダイクはその合間を縫って、この1年間を回想。メンタル的にも大変だったことを明かしている。

「かなり激しいシーズンを送ったし、浮き沈みも多かった。僕たちはロボットじゃないということをみんなには理解してもらわないといけない。特にピッチの外では、精神的にも多くのことを学んだ1年だった」

「サッカーは決して順風満帆にはいかないものだが、それでも今シーズンはかなり衝撃的だった。チームや僕個人に対する批判は、時に的確なものだった。だけど、そうでないことも多々ある。いずれにせよ、それに対処する能力が必要で、僕はそれをうまく乗り越えることができたと思う。精神的に、それは必ずしも簡単なことではないんだ」

また、ファン・ダイクは批判への対応の難しさについて、詳しく語っている。自身はそういった批判が目や耳に入ってこないよう、意識した生活を送っているようだ。

「批判は一つの要素であり、それが正当なものであれば問題にはならない。しかし、サッカー選手は自分が良いプレーをした時、あるいは悪いプレーをした時がわかっている。それに、議論を引き起こすことを意図して、何かを言っているコメントもたまにある。最近は、自分の意見を述べることができるプラットフォームがたくさんあるからね」

「問題は、サッカー選手である以上あまり言い返せないことだ。一度でもそんなことをしたら、すぐに操り人形のように踊らされてしまう。僕は意識的に何かを読んだり、聞いたり、見たりしない人間なんだ。自分から情報を遮断することができるんだ。でも、他の人からたくさん言われると、そこから逃れられなくなってしまう」

どうしても批判から逃れられない時は、家族に助けられていることもファン・ダイクは明かした。

「僕はいつも親しい人たちに相談する。それは本当に大切なことだ。誰にも大げさなことを言う必要はないし、自分が弱気になることもない。家では妻とよく話すし、クラブにはその道のスペシャリストがたくさんいて、話すことができる。ハイライトしかないキャリアを送っている選手なんていないんだ」

「しかし、批判が激しく、ネガティブなものであれば、アスリートとして苦しむこともある。それにうまく対処することが重要だ。この数カ月間それがうまくいったことに、僕はとても満足しているよ」

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