米巡視船、台湾海峡を通過 中国けん制、往来相次ぐ

 【ワシントン共同】米海軍第7艦隊(神奈川県横須賀市)は21日、米沿岸警備隊の巡視船ストラットンが現地時間20日に台湾海峡を通過したと明らかにした。台湾への軍事圧力を強める中国をけん制する狙いとみられる。台湾国防部(国防省)によると、中国国産空母「山東」の艦隊も台湾海峡を現地時間21日に通過しており、米中艦船の航行が相次いでいる。

 第7艦隊は声明で、ストラットンによる台湾海峡通過は通常の任務の一環だとした上で「自由で開かれたインド太平洋を守る米国の意志を示すものだ」と強調した。

 米中間では偶発的な衝突による事態緊迫化への懸念が高まっている。

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