猫のストレスを放置するとどうなる?4つの病気の可能性と対処法

️1.胃腸炎

猫はストレスによって、胃腸炎に罹患する可能性があります。慣れない来客やホテルに預けられた後などに発症することがあります。胃腸炎が起こると、嘔吐・下痢・食欲不振などの症状が出ます。

軽度の場合には自然治癒することもありますが、嘔吐と下痢を繰り返すことで脱水症状が起きてしまうこともあります。食べられない時間が長く続いてもよくありません。症状が1日以上続く場合には、病院を受診しましょう。

️2.膀胱炎

猫では、ストレスから起こる膀胱炎があると言われています。

リビアヤマネコが祖先と言われる猫はもともと、排出する尿は濃度が高く量も少なく、またトイレにこだわりがある猫が多いため、泌尿器のトラブルをよく起こします。猫の膀胱炎には様々な原因がありますが、ストレスが主な原因となって起こる膀胱炎があると言われています。

️3.脱毛や皮膚炎

猫はストレスによってグルーミングの頻度が過剰に高くなり、脱毛や皮膚炎を起こすことがあります。

何かストレスがかかって気持ちを落ち着けようとする場合、猫はグルーミングや爪研ぎなどの転位行動をよく行います。ストレスとなっている出来事とは関係のないことをして、気を紛らわせるのです。

しかし、精神的な理由によりグルーミングの度が過ぎると、同じ場所ばかり舐めるために脱毛(毛がちぎれる)や皮膚の炎症やびらんなどが見られるようになります。

️4.猫伝染性腹膜炎(FIP)

FIPとは猫コロナウイルスによって起こる病気ですが、それまで猫の健康に悪影響を与えていなかったウイルスが突然変異を起こしFIPを発症させる際には、ストレスが大きく関わっていると言われています。

FIPワクチンは日本では承認されていないので、予防法はありません。FIPは昔から不治の病と言われてきましたが、近年はFIPの治療薬についての研究や実績が増えつつあります。

ただし、治療を行える機会が限られていたり発症後とても早く病気が進行して死亡してしまう例もあるため、今でも非常に怖い病気であることに変わりはありません。

FIPはウエットタイプとドライタイプがあり症状は様々です。

️猫のストレスへの対処法

ではここからは、猫のストレスへの対処法について解説いたします。

ストレスサインを見逃さない!

猫からのストレスサインを見逃さないようにすることが大切でしょう。

「ご飯を食べなくなる」「遊びに誘っても乗ってこない」「いつも同じ所を舐めてばかりいる」「トイレ以外の場所での粗相」「落ち着きのない様子」「じっとうずくまっている」などは、猫がストレスを感じているときの代表的なサインです。

ストレスの原因を除去

何に対してストレスを溜めているのか、猫の周辺を探り原因を取り除いてあげることが大切です。

引越しや新しい家族が増えたなどの環境の変化、大きな音がしている、運動をする場所がない、安心して一人で休める場所がない、トイレが気に入らないなどの問題はありませんか。

ストレスの原因が解明した時点で、その原因を猫の環境から無くしてあげましょう。

また、身体的なストレスをなくすために、適切な食事管理を行い、快適に過ごせる室温を保ち、ノミ・ダニの予防やワクチン接種、ブラッシングなどのケアもきちんと行ってあげましょう。

️まとめ

猫のストレスを放置するとどうなる?4つの病気の可能性と対処法についてお伝えいたしました。

ストレスはできるだけ少なくしてあげ、予防できる病気は予防してあげたいですよね。猫が心からリラックスできるような環境づくりをしていきたいですね。

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