【富士山】世界文化遺産登録10周年式典 ことしも開山準備進む(静岡県)

富士山が「世界文化遺産」に登録されて、6月22日で、ちょうど10年。都内では記念式典が行われた。私たちは22日、富士山頂へ!7月の山開きに向け、準備が進んでいた。

これは、ちょうど10年前の富士山の様子…。この日から、富士山は“世界遺産”として、多くの登山客を迎え、静岡の“観光のシンボル”として活躍してきた。

「世界文化遺産登録」10周年を記念して行われた記念式典。式典には川勝知事や山梨県の長崎知事、一般の公募者など合わせて約400人が出席し“節目の日”を祝った。

(川勝知事)

「両県が協力し、普遍的価値を持つ富士山を内外に堂々と普及させていく素地が固まった10年だった」

10年前の22日、富士山はユネスコ世界遺産委員会により「世界文化遺産」に登録され、県内各地では喜びに沸いた。

また、記念式典では、静岡県と山梨県による共同宣言も行われ「両県が連携し、富士山が持つ普遍的価値を次世代に継承すること」が確認された。

一方、富士山では…。

(藤見 武 記者)

「富士山山頂です、富士土木事務所の職員により残雪調査が行われています」

6月22日、「富士宮ルート」では、7月10日に「山開き」ができるかどうかを確認するため、登山道を管理する県富士土木事務所の職員が、残っている雪の量などを調査した。山頂に残る雪の量は“ほぼ例年並み”だそうで、「山開き」までに登山道は山頂まで開通できそうだと話していた。また22日は、「登山者向けの案内看板」の設置作業も行われた。一方、山小屋でも「山開き」への準備!こちらは9合目の万年雪山荘。冬の間、閉ざされいた建物へ。

(万年雪山荘 渡辺昌秀 専務)

「一年たっているので、小屋の中が何事もなければいい」

建物は積もった雪の重みで押しつぶされないよう、8本の「太い柱」で支えていて、取り外し作業を行っていた。

(万年雪山荘 渡辺昌秀 専務)

「始まったなという感じ、ことしも客を迎え入れて、何事もなく無事終われるように…」

また、冬の間に傷んだところはないか、入念に建物の中をチェック。7月の開山日には準備万端で登山客を迎えたいと話す。

(万年雪山荘 渡辺昌秀 専務)

「7月8月はおかげさまで予約がいっぱい、外国からの予約もだいぶ多い、ことしは」「みんなに『よい富士山だった』と、貴重な体験をして山小屋も無事1年を終えたい」

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