女逮捕…経理として働いた職場、荒らして放火 工場ついに全焼 6年前にも火を放ち、今回で逮捕3度目

川越の工場火災、元社員の女を再逮捕 6年前も容疑

 埼玉県川越市内の工場が4月に全焼し、当時経理担当社員だった女が火を付けた疑いで逮捕された事件で、川越署は20日、非現住建造物等放火容疑で、同工場の元社員で三芳町藤久保、無職の女(61)=非現住建造物等放火容疑などで逮捕=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は2017年3月4日午後5時15分ごろから同5日午後8時50分ごろまでの間、川越市芳野台1丁目の食品製造機器メーカー「ツジ・キカイ」の鉄骨2階建て工場に火を付け、工場内事務所棟2階の一部分約100平方メートルを焼損させた疑い。

 同署によると、この火災も放火とみられていたことから、保存してあった当時の防犯カメラの映像を改めて分析するなどしたところ、女が関与した疑いが分かった。女は「黙秘します」と供述しているという。

 女は今年4月9日に同社の工場棟が全焼した火災で、非現住建造物等放火容疑で逮捕された。その後、同3月31日から4月3日までの間に工場内が荒らされ、段ボールなどが焦げているのが見つかった事件でも、非現住建造物等放火未遂容疑で再逮捕。今回で3度目の逮捕となった。

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