世界一の名将グアルディオラが「初指揮で昇格させたバルセロナB」の伝説スタメンがこれ

現在ではマンチェスター・シティの指揮官として多くのタイトルを獲得しているジョゼップ・グアルディオラ氏。ついに先日はチャンピオンズリーグも制覇し、国内外三冠という金字塔を打ち立てた。

ちなみに彼が指導者としてデビューしたのは2007年夏のバルセロナB。このシーズンでチームはテルセーラからセグンダBへと昇格を果たすことになる。成功を収めたこのシーズン、リーグの決勝戦ではUDバルバストロと対戦し、2ndレグで1-0と勝利して昇格を手にした。これがグアルディオラ監督にとってバルセロナB最後の指揮でもあった。

今回はその試合のスターティングメンバーを振り返ってみよう。

GK:オイエル・オラサバル

現所属:パフォス(キプロス)

2007年に18歳でバルセロナと契約し、2014年まで所属していたオラサバル。Bチームでは通算122試合に出場していたが、トップチームではわずか1試合のみのプレーとなった。

ジョルディ・マシプに押し出される形で退団した後はグラナダ、レアル・ソシエダ、レバンテと渡り歩き、2020年からエスパニョールのバックアップキーパーを務めたあと、昨年あのガイスカ・メンディエタがディレクター(今季で退任)、ミチェル・サルガドが監督を務めるキプロスリーグのパフォスへと移籍した。

右SB:ダビド・コルコレス

現所属:ビラマルサント

2007年にバレンシアからバルセロナに加入した右サイドバック。その時点から22歳と比較的経験豊かで、Bチームの主力選手として2009年までプレーした。トップチームでの出場経験はない。

退団後はレクレアティーボ・ウエルバで長く活躍し、アルバセテ、ラシン・サンタンデール、アルコヤノを経て現在はビラマルサントCFというアマチュアリーグのクラブでプレーしているとか。

CB:チコ・フローレス

現所属:アルメリア ユースコーチ

スウォンジー・シティやマジョルカ、アルメリアでのプレーが印象的なチコ・フローレス。彼がバルセロナのBチームに所属していたのは2008年の僅かな期間だけだった。2部への昇格に貢献し、その後カディスへと復帰していった。

2020年にフエンラブラダでプレーしたのを最後に現役を引退し、その後はアルメリアで指導者に。2021年からはユースのカテゴリで監督を務めているとのこと。

CB:チャビ・トーレス

現所属:ルーゴ

ビジャレアルの下部組織で育ち、その後アルバセテで活躍したセンターバックのチャビ・トーレス。2007年にバルセロナへと加入し、2009年まで所属した。トップチームでは2試合のみ出場しているだけだが、Bチームでは主力としてプレーしている。

退団後はマラガに移籍したが、そこからローンで貸し出されたレバンテで主に活躍。それからヘタフェ、ベティス、スポルティング・ヒホン、パース・グローリー(オーストラリア)、エルチェ、アル・アラビ(クウェート)と様々なクラブを渡り歩いている。現在は2部のルーゴ所属。

左SB:ビクトル・エスパサンディン

現所属:メトロFC(ニュージーランド)

バジャドリーやポンフェラディーナでプレーした後、2007年にバルセロナと契約したディフェンダー。トップチームで出場することはなかったが、Bチームでは75試合でプレーした。

退団後はキプロスに渡って短期間プレーし、2012年にスペインに帰国。モンタニェロス、サバデル、ポグラ・マフメットに所属した後引退したものの、2018年にニュージーランドへと移住してセミプロリーグでプレーしているとか。

DMF:セルヒオ・ブスケツ

現所属:バルセロナ

まさにジョゼップ・グアルディオラの申し子といえるセルヒオ・ブスケツ。このときに活躍したことで名を上げ、トップチームでも絶対的なアンカープレーヤーとなった。

リオネル・メッシやセスク・ファブレガスらとともにラ・マシアで育ったボランチは、今季まで長くバルセロナの中心選手として活躍。ついに先日退団が正式に発表され、アメリカやサウジアラビアに移籍する可能性が高いと伝えられている。

CMF:ディマス・デルガド

現所属:イーストベンガル コーチ(インド)

2006年からバルセロナのBチームでプレーしていたディマス。セグンダBのグラメネットというクラブで活躍した経験を持っていたセンターハーフで、グアルディオラ監督の下でキャプテンを務めた。

ただ25歳になったことで2008年に契約が満了になり、ヌマンシアへと移籍。それからはカルタヘナ、レクレアティーボ・ウエルバ、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、ベンガルールFC、モンタニェサに所属して昨年引退。その後はカルレス・クアドラ監督の下、インディアン・スーパーリーグのイーストベンガルFCでアシスタントコーチを務めている。

CMF:ビクトル・バスケス

現所属:トロントFC

ラ・マシアの卒業生であるビクトル・バスケスは、リオネル・メッシと並んで「天才」と呼ばれていた選手だった。セスク・ファブレガスも「彼とメッシが突出していた」と話していたほどだ。

トップチームでは3試合に出場したのみであるが、その後移籍したクルブ・ブルッヘで活躍を見せ、後にメキシコ、カナダ、カタール、ベルギーと各国を渡り歩いたあと、LAギャラクシーでMLSに挑戦。今季はトロントFCへと移籍している。

右FW:ペドロ

現所属:ラツィオ

ジョゼップ・グアルディオラ監督とともにトップチームに昇格していった選手の一人であるペドロ。その後5回のリーガ制覇、1回のプレミアリーグ優勝、3回のチャンピオンズリーグ制覇など数多くのタイトルを獲得している。

バルセロナ退団後はチェルシー、ローマとビッグクラブで挑戦を続け、2021年からはラツィオでプレーした。ベテランになってから進出したセリエAでも実績を残しており、今季も35歳で36試合に出場する鉄人ぶりを見せる。

左FW:ガイ・アスリン

現所属:無所属

メディアによって「イスラエルのメッシ」という愛称が付けられた天才アタッカー。このシーズンは16歳ながらもBチームで10ゴールを決め、その豊かな才能を見せつけていた。

しかしながら、彼はこの10代がキャリアのピークだった。トップチームに上る前にマンチェスター・シティへ移籍したものの全く芽が出ず、各国のクラブを渡り歩くジャーニーマンとなった。昨年はイタリア・セリエDのウミポメツィアというクラブに加入した情報があったが、この1年は無所属となっている。

FW:エミリオ・ゲラ

現所属:引退

2007年にサラゴサのBチームからバルセロナにやってきたとき、すでに25歳だったエミリオ・ゲラ。1年で退団し、その後はアトレティコのBチームやカステジョンなど様々なクラブを短期間で渡り歩く選手になっている。

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2015年からは下部リーグのベレスというクラブで長くプレーし、トーレ・デル・マールとリンコンというアマチュアクラブに所属したあとに現役を引退している。

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