G7閣僚会合あす日光で開幕 ジェンダー平等 議論加速

 先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合が24、25の両日、日光市で開かれる。ジェンダー(社会的性差)問題をテーマに、新型コロナウイルス禍で顕在化した課題や、女性の経済的自立などについて討議する。本県でG7閣僚会合が開かれるのは初めて。

 24日にレセプション、25日に奥日光のホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」で討議などが予定されている。

 日本、イタリア、カナダ、フランス、米国、英国、ドイツ、欧州連合(EU)の代表と、Women7(W7)やジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)も議論に加わる。小倉将信(おぐらまさのぶ)男女共同参画・女性活躍担当相が議長を務める。

 コロナ禍で浮き彫りになった女性の雇用問題やドメスティックバイオレンス(DV)、家事・育児の女性への偏りのほか、男女間賃金格差の是正に向けた取り組みなどについて討議する。終了後、議論の成果を盛り込んだ共同宣言を採択する。

 男女共同参画分野の閣僚会合は、2017年のイタリア・タオルミーナサミットから始まり、国内開催は初めて。日光会合を機に、日本をはじめ世界各国の男女格差是正の動きが加速することが期待されている。

 また、県や日光市は本県の魅力を国内外に売り込む絶好の機会としてPRに取り組んでいる。

© 株式会社下野新聞社