観光業「働き手」確保に全力 岩手県内、ロボ導入や支度金支給

配膳ロボットから商品を受け取る焼肉レストラン米内の来店客。人手不足を背景に、デジタル技術の活用が広がっている=21日、盛岡市紺屋町

 新型コロナウイルス感染症が収束傾向にある岩手県で、観光関連業者が「働き手」の確保に工夫を凝らしている。街のにぎわいと同様に飲食店の売り上げが回復する一方、人手不足が顕著となり、配膳ロボットといったデジタル技術を活用する動きが広がる。観光客の受け入れ増を見込み、バス運転手の採用時に支度金を支給する会社も。今夏は多くのイベントが4年ぶりに通常開催されるとあって、業界は巻き返しへ全力を注ぐ。

 2022年11月に新店舗を移転オープンさせた盛岡市紺屋町の焼肉(やきにく)レストラン米内。21日も多くの客が訪れ、従業員がボタンを押すと配膳ロボットが動き出し客席まで商品を届けた。

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