栃木県が全国1位 観光庁がまとめた5月の「外国人宿泊者数の増加率」

 新型コロナによる入国制限などの水際措置が2023年4月に終了したことを受け、栃木県内では外国人の宿泊者数が増加傾向にあります。

 日本政府観光局は21日、5月に日本を訪れた外国人観光客の数を発表し、189万8千900人でコロナ前の水準に戻りつつあると発表しました。

 なかでも、観光庁がまとめた2023年3月の外国人宿泊者数の統計によりますと、県内ではコロナ禍前の2019年の同じ時期と比べ65.5%増えていて、増加率は全国で最も高くなりました。

 県は外国人の宿泊者数の伸びについて、東京と大阪を目的地として選ぶ外国人が多い中、2回目以降の来日では、東京からのアクセスが良いうえに世界遺産がある日光などを選ぶ人が多くなっているとみています。

 また、これまで日光には日帰りで訪れる人が多かったものの、コロナ禍を経験したことで自然の中に滞在したいと考える外国人が増えたとみられます。

 さらに、元々多かった中国やアメリカからの観光客に加えて、最近は中東や南米からの観光客の姿も見かけるようになったということです。

 県では引き続き、ホームページやSNSなどで県の魅力を発信し、さらなる観光客の誘致を目指すとしています。

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