奥州・江刺工業団地、造成工事費を7億円増額 排水対策を追加

 

 奥州市は、同市江刺に整備中の工業団地「江刺フロンティアパークⅡ」(分譲面積17.5ヘクタール)について、土壌の排水対策が追加で必要となり、造成工事費を7億2千万円増額する方針だ。工期を延長し、立地予定企業への引き渡しは3~6カ月遅れる見込み。全12区画に半導体関連など5社が入居する方向で、市は企業の計画に影響しないよう調整に努めるとしている。

 造成工事は市内3事業者による共同企業体(JV)に発注し、2022年秋に着工。一部区域で土壌の含水率が高く、現場がぬかるんで重機による造成作業に支障が出ているため、追加の水はけ対策や工事車両の走路確保が必要となった。24年3月末の工事完了を予定していたが、工期を7カ月延長する。

 工業団地は2期に分けて分譲する計画で、第1期の区画には半導体製造装置大手の東京エレクトロン(東京都)の子会社・東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ(山梨県韮崎市)が新工場を建設する。

 

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