風力発電2基に不具合 長崎・五島沖洋上 商業運転開始に影響か

 長崎県五島市崎山沖で計画されている浮体式洋上風力発電事業について、戸田建設(東京)は22日、同市内で建造中の風力発電機2基に不具合が見つかったと明らかにした。改修などの作業を進めており、2024年1月に予定している商業運転開始時期がずれ込む可能性もある。
 取材に対し同社広報部は「今回の不具合で開始時期にどのくらい影響が出るか調査している。関係機関と(スケジュールを含めて)協議中」としている。
 同社によると、同市福江港の地上ヤードで建造している4、5号機に昨年11月以降相次いで不具合が判明。部位や原因など詳細は明らかにしていない。既に海上に設置した3基も安全性を調べている。
 同事業は、戸田建設を代表に6社でつくる合同会社が実施。羽根を含め全長176.5メートル、海面からの高さ100.5メートル、出力2100キロワットの8基を設置する。風車の基礎となる浮体部分は上部を鋼、下部をコンクリートで構成する円筒形で「ハイブリッドスパー型」と呼ばれる。

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