アルファード盗んだ男逮捕、電子機器を駆使 埼玉すでに67台が消える 男は無登録ナンバー、大麻でも逮捕

高級車を狙い窃盗か 容疑の男を再逮捕

 埼玉県秩父市内の会社敷地内で乗用車を盗んだとして、県警捜査3課と大宮署の合同捜査班は21日、窃盗の疑いで、栃木県小山市西城南2丁目、自称自動車修理業でブラジル国籍の男(46)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、4月12日午後6時半ごろから翌13日午前8時半ごろまでの間、秩父市下宮地町地内の会社敷地内で、経営者の男性が所有する高級車「アルファード」1台(時価約800万円相当)を盗んだ疑い。「私は盗んでいません」と容疑を否認しているという。

 同課によると、昨年5月に偽装ナンバープレートを付けた盗難車両が発見され、県警の捜査で群馬県太田市内の貸倉庫に出入りしていたことを特定。同所を捜索し、無登録のナンバープレートが取り付けられた車両を押収し、5月11日に男を道路運送車両法違反(無登録車両運行)で逮捕。別の押収車両から大麻が発見され、同月31日に大麻取締法違反で再逮捕していた。その後の捜査で本件への関与を特定した。電子機器を使用して開錠し盗んだとみられる。

 同課は国産高級車を狙った余罪が県内に数十件あるとみて、継続して捜査している。

 同課によると、今年1~5月末までの自動車盗難被害件数は約230件(前年同期比約70件減)と減少傾向だが、車種別でみるとアルファードの被害台数は同比で56台増え、67台に上った。同課はハンドルロックや駐車場内での防犯カメラ設置などの基本的な対策の徹底を呼びかけている。

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