長崎県内私立学校 体罰認知17件 前年度比10件増 2022年度

 長崎県は22日の県議会文教厚生委員会で、2022年度の県内私立学校の体罰の認知件数が17件(前年度比10件増)で、体罰を受けた児童生徒数は22人(同10人増)だったと明らかにした。
 県内の私立小中高校計41校の教職員、児童生徒、保護者を対象にアンケートを実施。県学事振興課によると、体罰をした教職員は8人(同1人増)で、うち自己申告したのは1人だった。同じ学校で複数の体罰が確認されるケースもあった。体罰の内容は素手でたたく、つねるなど。負傷した児童生徒はいなかった。
 県は体罰防止のため、校長会・教頭会での啓発や発生した学校の管理職との面談、再発防止に向けた研修の紹介などを進めている。大田圭総務部長は「教員などの体罰に対する認識が不十分ということを示すものとして、重く受け止めている」と述べた。

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