ベイル、メッシのアメリカ移籍に思うこと。欧州とMLSの違いは「負け方を知ってる」

今夏のマーケットでリオネル・メッシが加入することになったアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)。デイヴィッド・ベッカムがオーナーの1人となっているインテル・マイアミの一員になる予定だ。

ヨーロッパで長くプレーしてきたメッシであるが、この2年間はパリ・サンジェルマンで苦しい時間を過ごし、よりプレッシャーが少ない場所を求めてアメリカに渡ることを決めたという。

そして、それに先立つこと1年前にアメリカへと渡ったのがギャレス・ベイルだ。レアル・マドリーでは強烈な批判を受ける立場になってしまい、キャリアの最後をMLSで過ごした。

今回そのギャレス・ベイルが『BT Sports』のインタビューで「ヨーロッパとアメリカの違い」を語っていたという。

ギャレス・ベイル

「レアル・マドリーのロッカールームに入ると、自分が勝者になったような気持ちになるんだ。それは間違いなく、素晴らしい選手たちに囲まれているという事実が影響していると思うが、説明するのは難しいね。

勝利こそがあのクラブのメンタリティなんだ。しかし、同時に負ければ世界が終わるようなものである。十字架にかけられ、意気消沈しながら家に戻らなければならない。

レアル・マドリーでは、クラブからも、ファンからも、そしてメディアからも強烈な期待が寄せられ、より大きなプレッシャーがかかるようになるんだ。

アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)ではもっとリラックスしているよ。降格もないしね。単純に、試合に負けても次の試合に移れる。負けることをより受け入れられるんだ。

アメリカは負け方を知っている。その一方で、勝利した時はまるで優勝したかのように毎回喜びを見せる。メッシも間違いなくそれを楽しめるだろうね」

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降格がないリーグであることも影響し、敗北をより受け入れられる環境があるという。そして勝ったときの喜びについては変わらない…とのこと。まさにアメリカンスポーツのいいところがサッカーに導入されているようだ。

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