●符津小児童、応急手当て学ぶ
小松市消防本部は小学校高学年を対象に、応急手当ての知識を備えた「ジュニア救急隊」の育成に乗り出した。23日、同市符津小で初の講習会を開き、6年生51人が認定を受けた。救急出動件数が年々増加する中、救急隊が到着するまで、手当てなどの対応ができるようにする。
南消防署員が講師を務め、圧迫による止血法や熱中症患者への処置などを説明した。児童は「倒れている人は楽な姿勢になってもらう」などの「○×問題」で知識を確かめ、ガーゼやばんそうこうが入った認定ポーチを受け取った。浅野佑哉君(11)は「下校中とかで倒れている人がいたら対応したい」と話した。
小松市内の昨年の救急出動は前年比651件増の4812件で、過去最多を更新した。体調不良で倒れたり、けがをしたりした人がいた場合、児童も身近な物で手当てできることを知ってほしいと講習会を実施した。
市消防本部は市内の小学校に取り組みを広げていく考えで、南消防署の浅川玲救急隊長(36)は「状態悪化を防ぐために、いち早く手を差し伸べられるようになってほしい」と話した。