盛り土崩落現場の応急措置ほぼ完了 台風15号被害の浜松市天竜区緑恵台 排水設備工事は年度末までに

浜松市は6月23日、台風15号の大雨のため浜松市天竜区で2022年9月に起きた盛り土の崩落現場の応急措置がほぼ完了したと発表しました。

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22年9月、台風15号の大雨の影響で浜松市天竜区緑恵台で盛り土が崩落し、住宅3棟が倒壊、3人がけがをしました。

応急措置が行われた浜松市天竜区の被災現場

23日、浜松市は臨時の記者会見を開き、6月7日までにのり面に残っていた盛り土を取り除き、のり面を補強する工事とのり面に浸透した雨水などを排水する設備の工事をおおむね完了させたと発表しました。また6月19日には、第3者による技術的検証会の大学教授ら2人が現地を視察し、「安全性が確保されている」と判断しました。

盛り土が崩落した台風15号の時は合計の降雨量が281ミリでした。6月2日の豪雨の時はさらに多い441ミリでしたが、のり面に変化はなかったということです。今後はさらに排水効果を高めるため、盛り土周辺の排水設備の工事を継続し、23年度末までに工事を完了する予定です。

また今回の工事の経費については、盛り土をした土地所有者や盛り土を行った業者などへの請求を検討しているということです。

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