命の大切さ 児童学ぶ 「縄文大工」雨宮さん授業

串間市・市木小で出前授業を行う「縄文大工」の雨宮国広さん

 縄文時代の石おの制作などを手がける「縄文大工」の雨宮国広さん(54)=山梨県甲州市=の出前授業は19日、串間市・市木小(山下義信校長、41人)であった。3~6年の児童24人が縄文時代の暮らしや物作りについて説明を受け、命の大切さや持続可能な社会の必要性を学んだ。
 雨宮さんは昨年から、全長約10メートルのスギ丸太をくりぬいた「丸木舟」を各地の子どもたちと作りながら日本を縦断している。同校の保護者と共通の知人がいた縁で、授業が実現した。
 雨宮さんは腰回りに葉などをまとった姿で登場。丸木舟を作る縄文人が自然と対話する紙芝居を披露し、「地球の生物みんなが幸せになれるように協力しないといけない」と、戦争やエネルギーの浪費をやめるよう呼びかけた。
 6年の渡邉陽楽(ひらく)君(11)は「生き物のありがたみがよく分かった。身近な植物を大切にしたい」と話していた。

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