「点検してみたいと思った」若者減少で自動車整備士が不足 生徒が見学会 市立広島商業高校

自動車整備に関心を持ってもらおうと、国土交通省は中国地方では初めての高校生の見学会を広島市で実施しました。

日産プリンス広島販売 横山尚哉 課長
「メカニック・整備士が車をメンテナンスし、安全安心・快適を守っていく。車は快適でないと乗りたくないですよね…」

見学会には、市立広島商業高校3年の生徒26人が参加し、自動車の仕組みなどを学びました。

中国地方の自動車整備士の合格者数です。整備士になる若者が減少し、人材不足が深刻化しています。

自動車整備士
「最近の車はいろんなところが複雑になってきているので、デジタル化をしていかないといけない」

生徒たちは、工場に移動し、整備の現場を見学しました。自動車の電動化などで整備に求められる技術も高度化しています。

参加した生徒たち
「今まで製造業のことにあまり興味なかったが、新しいものをたくさん見られて、おもしろそうだなと思いました」
「資格を取って、車を点検してみたいと思いました」

中国運輸局 自動車技術安全部 安部則文 課長
「整備業界は特に高齢化も進んでいますので、きょう、参加した1人でもこの業界に入ってもらえればと思います」

中国運輸局は、今後も高校生の仕事体験などを通じて人材確保に努めていきたいとしています。

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