滋賀全域で夏風邪「ヘルパンギーナ」警報発令 7年ぶり、患者数急増

滋賀県庁

 滋賀県は22日、乳幼児がかかりやすい感染症のひとつ「ヘルパンギーナ」の患者が増えているとして、注意を呼び掛ける警報を県内全域に出した。警報発令は2016年7月以来、約7年ぶり。例年なら7~8月の夏場に流行するが、今年は5月下旬から患者が急増しているという。

 県によると、18日までの1週間で、小児科の定点医療機関から報告を受けた患者数が、大津市と草津、東近江、長浜、高島の各保健所管内で警報発令の基準を超えた。

 ヘルパンギーナは、発症すると口の中に赤い水疱(すいほう)ができるのが特徴で、高熱やのどの痛みを伴う。手足口病やプール熱と合わせて「三大夏風邪」と表現されることがある。

 せきをした時の飛まつや患者の排せつ物との接触で感染するため、予防には十分な手洗いが大切になるという。

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