「苦労して牛育てた」農芸高校生がインスタに牛乳飲む写真 エサ代高騰でPR

牛乳を飲む畜産部員ら(南丹市園部町・農芸高)

 京都府南丹市園部町の府立農芸高は、6月の「牛乳月間」に合わせ、牛を育てる生徒が牛乳をおいしそうに味わう写真を同高畜産部のインスタグラムに載せた。餌代高騰で酪農業界が苦境にある中、毎日心を込めて育てる牛から生産される牛乳に一層親しんでほしいという。

 牛乳月間は業界団体が定め、牛乳の消費を促すとともに、同月の「父の日」に乳製品を贈る取り組みなども進められている。

 農芸高では約30頭の乳牛を飼育。そのうちの半数から月1万3千キロ前後の乳を搾っている。その後、他の農家の乳と混ぜられ、給食などで提供されている。

 消費の拡大が酪農の応援になるため、牛乳の魅力をアピールしようと、500人近いフォロワー(読者)がいるインスタグラムを活用。畜産部員らが牛舎で牛乳を飲む様子などを撮影し、今月上旬に投稿した。

 牛乳のコクのある味わいが大好きという3年佐々谷蓮太郎さん(17)は「体調変化に気をつけ、苦労して牛を育てており、牛乳をおいしく飲んでもらえたらうれしい。ヨーグルトなども食べてほしい」と願う。

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