(画像)“雨の季節に観たい”「韓国ドラマ・映画」おすすめ6選
晴れの日もいいけれど、情緒ある雨の日もなかなか乙なもの。ちょうど梅雨の季節となり、雨を身近に感じる機会も多くなりました。
そんな季節にしっくりくる、“雨のシーンが印象的”な韓国ドラマと韓国映画を厳選。人気俳優が魅了する、ラブストーリーをご紹介しましょう。
“雨”が彩るラブストーリーを味わう「韓国ドラマ・映画」6選
雨のシーンが心に残る作品といえば、誰しもがひとつやふたつは思い当たるものがあるかもしれません。
今回は韓国作品のなかでも、劇中で雨が降ることで、よりストーリーに深みを与えているドラマや映画をピックアップ!
天気は心模様を表す、ともいわれていますが、雨のシーンによってより一層深みを増す6作品をお届けします。
1:ふたつの時代が舞台のラブストーリー『ラブレイン』
『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督による、70年代の大学生とその子どもたちへと続いていくラブストーリー『ラブレイン』(2012年)。
チャン・グンソクと少女時代のユナが、70年代と現代のふたつの時代を生きる1人2役を演じて、それぞれの時代に合わせた世界観で惹きつけます。
始まりは70年代のソウルの大学。美術科の学生ソ・イナ(チャン・グンソク)は、女学生キム・ユニ(ユナ)に恋心を抱きます。ある雨の日に再会するイナとユニは、ひとつの傘に入ったことをきっかけに意識するようになるのですが……。
時は経ち、2012年。イナの息子ジュン(チャン・グンソク)は、日本の北海道でユニの娘ハナ(ユナ)と出会うのでした。
ふたつの時代を舞台にした恋の行方も見どころですが、いまや歌にドラマにと人気の高いソ・イングクの俳優デビュー作でもあり、友人役として登場しているのも見逃せません!
さらには、チャン・グンソクが歌う主題歌「愛の雨」もお聴き逃しなく!! ドラマも歌も、雨が重要なキーになっています。
2:ファンタジー・ラブロマンス『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』
時空を超えた、切ない運命の恋を描くファンタジー・ラブロマンス『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016年)。
アジアに“トッケビ・シンドローム”を巻き起こした作品だけあり、主演の韓国トップ俳優、コン・ユが魅了する物語に、心をわしづかみにされます。
高麗時代の英雄キム・シン(コン・ユ)が命を落とした後、神の力により不滅の命を生きる「トッケビ」に。彼の呪縛を解き放つことができるのは、トッケビの花嫁だと主張する女子高生チ・ウンタク(キム・ゴウン)のみ。
ふたりが出会うことにより、奇跡のような運命が動き出して……。
とにかくカッコいいトッケビに釘付けになる今作。憂鬱なときは雨が降り、うれしいときは冬でも花が咲き、怒ると雷が鳴るという、天とつながるトッケビ。
ウンタクとトッケビが初めてすれ違うシーンでは、雨の中、スローモーションとなって美しい映像を届けてくれています。
3:日本の小説を映画化『Be With You 〜いま、会いにゆきます』
日本でも映画化やドラマ化された、市川拓司によるベストセラーを韓国でリメイクし、新たに映画化したファンタジック・ラブストーリーの映画『Be With You 〜いま、会いにゆきます』(2018年)。
雨の季節には戻ってくる、という信じがたい約束を残して、この世を去ったスア(ソン・イェジン)。
1年後のある雨の日、スアが現れるものの、夫ウジン(ソ・ジソブ)と息子ジホ(キム・ジファン)についても、すべての記憶を失っていて……。
亡くなった母親が遺した言葉を信じて、いつも雨が降ってほしくて、天気予報を確認するジホや、再び恋に落ちる夫婦に心が動きます。
梅雨の季節が重要なポイントとなっているストーリーだけに、雨のシーンも印象的。
原作や日本版の映画やドラマを知っている方にとっては、韓国版でどのように表現されているのか観てみるのも、面白いでしょう。
4:予知夢でつながるラブストーリー『あなたが眠っている間に』
“予知夢”でつながる運命の恋を描いている、ラブストーリー『あなたが眠っている間に』(2017年)。
最後にご紹介する『ピノキオ』などに続いて、脚本家パク・ヘリョンとイ・ジョンソクが、3度目のタッグを組んだ韓国ドラマです。
ナム・ホンジュ(ペ・スジ)は予知夢を見ることができる女性。
ある日、見知らぬ男性に抱きつく夢を見た翌日、夢で見た相手が現実に家の向かいに引っ越ししてくることに。その男性は、新人検事のチョン・ジェチャン(イ・ジョンソク)。未来の悲劇を防ごうと協力するうちに恋に落ちるふたりですが……。
土砂降りの雨の中、ホンジュとジェチャンはおたがいの気持ちを確かめ合い、何度もキスをして見つめ合うドキドキするシーンが印象的です。
また、ホンジュ役を務めるスジはロングヘアでしたが、ショートカットにしたことも話題となりました。
5:青春ラブストーリー映画『雨とあなたの物語』
まだスマートフォンやSNSが普及される前の時代を舞台に、ひたむきな恋心や手紙のやりとりから生まれる心の交流を描いた、青春ラブストーリー映画『雨とあなたの物語』(2021年)。
若手実力派カン・ハヌルが、予備校生ヨンホの揺れ動く心情を体現しています。
2003年、ソウル。当てもなく手紙を書いた予備校生ヨンホ(カン・ハヌル)と、姉に届いた手紙を受け取った、妹のソヒ(チョン・ウヒ)。
病気の姉にかわって手紙を書くソヒとヨンホの手紙のやりとりが始まったことで、退屈な日常が輝き始めるのですが……。
もしも12月31日に雨が降れば会おう、という可能性の低い約束を提案するヨンホは、長い間ひたすら“待つ”シーンも心に留まります。やがて傘職人となるヨンホ。
ラストに明かされるある真実に、観ている側は驚かされながらも、その後のストーリーも託される展開に。雨を待つ様子や雨に打たれるヨンホが印象的です。
6:ヒューマン・ラブストーリー『ピノキオ』
愛する人たちのために自分を偽って生きるチェ・ダルポ(イ・ジョンソク)と、嘘をつくとしゃっくりが出てしまう“ピノキオ症候群”のチェ・イナ(パク・シネ)が、恋と仕事をとおして成長する姿を描くヒューマン・ラブストーリー『ピノキオ』(2014年)。
デマ報道の犠牲になったキ・ハミョン(イ・ジョンソク)は、島で暮らす老人に助けられて、彼の亡き長男・ダルポとして、孫娘・イナと暮らすように。
自然とイナに惹かれていくダルポは、イナと一緒に報道記者を目指すようになり……。
ダルポとイナが高校3年生になったある雨の日、傘を持っていないダルポを迎えに行くイナは、傘が壊れていて使えなくなります。
そこに、雨の中、赤い三角コーンをふたつ持ってくるダルポ。ふたりで三角コーンを帽子のようにかぶる雨のシーンが印象的です。
*
今回は、雨のシーンが印象的なドラマから映画までをご紹介しました。
登場人物やストーリーの展開に合わせて描かれる天気ですが、ドラマチックな雨のシーンがあることによって、さらに作品に彩りをもたらしています。
この季節ならではの韓国映画を観て、季節を感じてみてくださいね。
(mimot.(ミモット)/ かわむら あみり)