マンションの解体、建て替え進まぬ札幌 五輪を機に建設、10年後に2割が築50年 住民の議決要件緩和も合意形成は困難

 道内で老朽化した分譲マンションの解体や建て替えが進んでいない。1972年の札幌冬季五輪に合わせてマンションの建設が進んだ札幌市では、10年後に全体の2割が築50年以上になる見通しだ。ただ、所有者の高齢化が進み、解体・建て替えの合意形成は容易ではない。政府は「老朽マンション」に対応するため住民の議決要件を緩和する方針だが、反対意見が置き去りにされる懸念もあるなど、なお課題は残る。

© 株式会社北海道新聞社