ニューカッスルの女子チームが、フルタイムのプロチームとなった。
ニューカッスルは23日、来シーズンからFAウィメンズ・ナショナルリーグ・ノース(イングランド3部)でプレーする女子チームをフルタイムのプロチームとすることを発表した。
女子チームは今シーズンのディビジョン1ノース(イングランド4部)を制覇し、3部昇格を決定した。
同リーグに属するチームは基本的にセミプロ扱いだが、2000年のフルアム女子チーム以来、23年ぶりにフルタイムのプロチームになることが決定した。
ニューカッスルは今回の決定に際して、以下の声明を発表している。
「ニューカッスル・ユナイテッド女子ファーストチームは、ウィメンズ・スーパーリーグ(イングランド1部)に到達することを最終目標として、さらなる成功を追求するためにフルタイムで専念する機会を得る」
「プレーヤーたちはプロフェッショナルとして給与を受け取るだけでなく、一週間を通してトレーニングすることができ、専門的な設備、治療、リハビリ施設を利用できるようになる」
同チームを率いるベッキー・ラングリー監督は、クラブのこの画期的な決断を称賛している。
「これは記念すべき瞬間です」
「私たちは、女子フットボール界におけるプロ化運動の先導者となり、フットボール界でのキャリアを夢見る女性や少女たちを鼓舞したいと考えています。プレーヤーたちが最高のプレーヤーになれるようサポートしながら、一緒に働けることをとても楽しみにしています」
なお、女子チームは引き続き約1万人収容のキングストン・パークを本拠地とするが、2021-22シーズンに男子チームの本拠地セント・ジェームズ・パークで行われたバーンズリー女子との試合では、イングランド4部史上最多の2万8585人の観客を集めるなど、高い集客力を誇る。
サウジアラビアの政府系ファンドによる買収以降は男子チームの積極的な補強が話題を集めるニューカッスルだが、先日のトレーニング施設改修に続く、女子チームのプロチーム化とフットボールクラブとしても適切な歩みを見せている。