先日、ボルシア・ドルトムントからジュード・ベリンガムを、エスパニョールからホセルを獲得することに成功したレアル・マドリー。今季はベンゼマらが退団するため多くの補強を行うとされている。
今回は『Planet Football』から「レアル・マドリーが2010年以降に行ってきた最強の補強ベスト10」をご紹介する。
10位:サミ・ケディラ
移籍元:シュトゥットガルト
2010年のワールドカップを覚えているだろうか。エキサイティングなドイツ代表の若いチームがイングランド代表を4-1で撃破するなど旋風を巻き起こした。そして23歳のサミ・ケディラはシュトゥットガルトからレアル・マドリーに加入し、ジョゼ・モウリーニョ監督の下でリーガ優勝を経験した。
モウリーニョ監督のチームにはかならず重要なボックス・トゥ・ボックスのセントラルMFが必要である。ケディラはそのエネルギーとポジショニングと得点力によってキーマンとなった。怪我は多かったものの、2015年にユヴェントスへ移籍するまで十分な活躍を見せた。
9位:アンヘル・ディ・マリア
移籍元:ベンフィカ
いわゆる「ラ・デシマ」と呼ばれる10回目のチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献したアンヘル・ディ・マリア。2010年にベンフィカからレアル・マドリーへと加入し、攻守に渡って粘り強く、そしてアイデアと切れ味のあるプレーを見せた。
最後のアトレティコ・マドリーとのファイナルでも120分フル出場し、ギャレス・ベイルの勝ち越しゴールを導き、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。残念なことに彼はここで目立ったためにマンチェスター・ユナイテッドへ引き抜かれ、イングランドで苦難の日々を過ごすことになるのだが…。
8位:メスト・エジル
移籍元:ヴェルダー・ブレーメン
同じドイツ代表のサミ・ケディラから遅れること数ヶ月、21歳だったエジルがヴェルダー・ブレーメンからレアル・マドリーへとやってきた。
ジョゼ・モウリーニョ監督が率いるチームの中では異分子的な雰囲気があったものの、スペインで過ごした3年間で47アシストという目覚ましい数字を残した。そしてアーセナルの大きなオファーを受け、イングランド・プレミアリーグへと去っていった。
7位:ダニ・カルバハル
移籍元:レヴァークーゼン
レアル・マドリーの下部組織で育った選手であるが、一度放出されてドイツへ渡ったダニ・カルバハル。レヴァークーゼンで活躍を見せたことで1年後に買い戻され、スペインへと凱旋した。
堅実で信頼できる地味な職人として欠かせない存在となり、最終ラインでスターを支える縁の下の力持ち。4度のチャンピオンズリーグ優勝に貢献し、その全ての決勝戦で先発出場している。
6位:ギャレス・ベイル
移籍元:トッテナム
彼は最も人気がある選手ではなかったし、チームの中で責任ある立場を与えられたこともないが、そのピッチ内での貢献はまさに目覚ましいものがあった。
2013年にトッテナムへと支払った世界記録の移籍金を正当化するほどのものだったかはわからないが、一つ一つの印象に残る瞬間はレアル・マドリーの歴史を作るようなシーンである。2018年のチャンピオンズリーグ決勝におけるバイシクルキックが最もその中で際立っているものだ。
5位:ケイロル・ナバス
移籍元:レバンテ
ケイロル・ナバスはおそらくこのようなランキングに入ることを想定して獲得された選手ではない。もしある時にFAXが故障していなければ、ダビド・デ・ヘアと引き換えにマンチェスター・ユナイテッドへ行き、ベンチを温めていたかもしれない。
ただ現実では、彼は圧倒的なシュートストップの能力と大舞台での強さでカシージャスのポジションを奪い、ティボー・クルトワが加入するまで4年にわたってレギュラーを保持。3回のチャンピオンズリーグ優勝に貢献した。
4位:カゼミロ
移籍元:サンパウロ
カゼミロはかつてのクロード・マケレレのような存在だ。2015年にポルトへのローン移籍から復帰して以来、レアル・マドリーで最も重要な選手となった。素晴らしい中盤のバランスを作り上げ、チームにできた穴を塞ぎ続けた。
特に2017年のチャンピオンズリーグ決勝ユヴェントス戦での勝利ではゴールも決めるなどインパクトを残している。そして今マンチェスター・ユナイテッドに移籍した彼はプレミアリーグでもその能力を証明している。
3位:ラファエル・ヴァラン
移籍元:ランス
「青田買いが成功した選手」の1人としてカゼミロとともに取り上げるべきヴァラン。非常に輝かしい存在となった。10代でRCランスから獲得され、レギュラーを獲得するまでには数年かかったものの、最終的には守備の中心として長くチームを支えた。
そして後にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍し、現在はカゼミロとともにイングランド・プレミアリーグでも活躍。そのディフェンス能力のクオリティを見せつけている。
2位:トニ・クロース
移籍元:バイエルン・ミュンヘン
2014年のチャンピオンズリーグで優勝したレアル・マドリーであるが、さらに強化を進めるためにバイエルン・ミュンヘンから3000万ユーロでトニ・クロースを獲得した。
彼もスペインに馴染むまでにはしばらく時間が必要だったが、フィットしてからはほぼ隙のないパーフェクトなセントラルハーフに成長。レアル・マドリーに欠かせない存在となり、数々のタイトル獲得に貢献した。
1位:ルカ・モドリッチ
移籍元:トッテナム
もちろん最高の獲得はクロアチア代表のMFルカ・モドリッチだ。トッテナム・ホットスパーから3000万ユーロで獲得されたあと、しばらくしてから中盤の絶対的な存在として君臨するようになり、オールド・トラッフォードで素晴らしい活躍を見せた。
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加入から488試合に出場して37ゴール、そして5回の欧州タイトルに加えてバロンドールも獲得。レアル・マドリーの歴史上でも屈指のレジェンドとして語り継がれることになるはずだ。