サクランボの大玉新品種「やまがた紅王」の重さを競う第1回大玉コンテストが23日、寒河江市の最上川ふるさと総合公園で開かれた。県内各地から41点の出品があり、JAてんどう組合長の金平芳己さん(75)=天童市蔵増=が初代王者となった。出品された全ての「やまがた紅王」が24日に同公園で販売される。
大玉栽培に対する生産者の意欲と技術力の向上を図り、消費者に「やまがた紅王」の魅力をPRしようと、県などでつくる「やまがた紅王ブランド化プロジェクト会議」が主催した。着色割合65%の「秀」以上、直径28ミリの3L以上の規格で行い、1点当たり12粒の総重量を競った。
計量の結果、1位の金平さんは216.7グラムで、2位は鈴木光隆さん(南陽市)の199.4グラム、3位は村形静雄さん(天童市)の185.1グラムだった。階級がLの「佐藤錦」と比較すると、1位は平均で約3倍の重さという。
金平さんは、長男の妻・千里さんと栽培に取り組んでおり、「早めの摘果など大きさにこだわって育てた。今後も技術に磨きを掛ける」と意欲を語った。
販売会は、24日午前10時から整理券を配り、同10時半ごろに開く。価格は1位1万2千円、2位9千円、3位6千円で、他はいずれも3千円。